天理教の本部があることから命名された宗教都市である天理市の代表駅、それが天理(てんり)駅です。
ー奈良県・JR桜井線ー(Nara Pref・JR Sakurai Line)
昭和40年9月に国鉄が高架化され、近鉄の駅と統合されて現在の駅が誕生しました。やたらと広い駅前広場もこのときに出来たものです。
高架のJRに対して、近鉄が高架下に直角に乗り入れています。同じ高架下にバスのきっぷ売場・待合所もあり「天理総合駅」と呼ばれています。
また、毎月26日の天理教の祭礼時には団体列車がこの駅まで運転されます。そのため臨時列車専用のホームや団体専用改札があるのもこの駅の特徴です。
さて平成29年4月に、それまでただ広いだけだったこの駅前広場が、大変身したんです。
駅舎から出ると樹木と芝生の緑、それといくつもの白い三角形の物体が目に飛び込んできます。この白い三角形は、市内に約1600基も点在している古墳をイメージしたものなんです。市民に親しまれている「古墳」をコンセプトに造られたこの駅前広場は「コフフン」という愛称がつけられています。
古墳に見立てた白い物体はトランポリンや滑り台になっていて、ほかにもブランコなど遊具がいくつも置かれ、子どもたちは大喜びです。
でも、雨の日や暑い日は遊べないじゃないか、と思うかもしれません。
その点もご心配なく。高架下には、エアコンの効いた待合室、多目的スペース、キッズコーナー、授乳室などを備えているんです。
ほかにも、カフェ、レンタサイクルショップ、屋外ステージなども設けられていてあらゆる世代に対応した憩いの場になっているんですよ。
こんな楽しい駅前広場、ほかにはなかなかありませんね。
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