鉄道ファンが感動!!忘れ去られていた転車台が復活

岡山県でいちばん北にあり、因美線でもっとも高い標高335メートルの場所にある駅、それが美作河井(みまさかかわい)駅です。

ー岡山県・JR因美線ー(Okayama Pref・JR Imbi Line)

開業は昭和6年9月。駅舎は部分的に補修はされていますが、駅舎内の窓口・手荷物台なども含めてほぼ開業時の姿をとどめています。
ホームは島式ですが、平成9年11月に無人化されて以降は片面のみ使用されています。

駅前には民家はほとんどなく、県道から外れた高台にあるので駅前を通る車もなくとても静かです。
こんな山奥の一見なにもないように思える駅ですが、実は鉄道ファンが大喜びしそうなものがあるんです。

駅前を津山駅の方向に進み、長いホームが途切れた先に見えてくるもの、それは「転車台」です。
この駅で折り返す蒸気機関車や、冬は積雪に見舞われるこの地域でラッセル車の向きを変えるために使われていたものです。いつしか使われなくなって忘れられ、土に埋まっていたこの転車台が、平成19年4月に鉄道ファンのボランティアによって掘り起こされました。

そして、貴重な鉄道遺産ということが認められ、平成20年10月にJR西日本の登録鉄道文化財に、さらに平成21年2月に経済産業省の近代化産業遺産に認定されたのです。
この転車台は常時開放されていて、誰でも無料で見学することができます。これを見るためだけにこの駅に来る価値はありますよ。