三陸鉄道・リアス線は国鉄盛線を引き継いで開業しました。リアス特有の起伏の激しい地形の中のわずかな平地に開けた小石浜の集落に恋し浜(こいしはま)駅はあります。駅舎はなく、高い築堤上に片面ホームがあるだけの無人駅です。
ー岩手県・リアス線ー(Iwate Pref ・ Rias Line)
リアス線(開業時は「南リアス線」)の開業は昭和59年4月ですが、このときはまだ恋し浜駅はありませんでした。恋し浜駅の前身となる「小石浜(こいしはま)駅」が開業したのは昭和60年10月のことです。
小石浜地区で養殖されている「恋し浜ホタテ」は、東京でも高値で取り引きされるほど品質が高く有名であったことから、その「恋し浜ホタテ」にちなんで平成21年7月に駅名を「恋し浜駅」に変更したんです。
すると、駅名に「恋」がつくことが注目され、いつしか恋愛のパワースポットとして全国に知られるようになりました。
名産のホタテの貝殻で作った「ホタテ貝の絵馬」に願い事を書いて吊るすとそれが叶うといわれ、ホーム上の待合室内は天井から吊るされたホタテの絵馬でいっぱいです。
ほかにもホームには鳴らすと幸せになれるという「幸せの鐘」があったり、駅名標もロマンチックな特別仕様になっています。
列車本数は少ないですが、日中は3分ほど停車してくれるので、絵馬にメッセージを書いたり、記念撮影をしたりできます。ちなみにホタテ貝の絵馬は待合室に用意されていますよ。
関連記事
■名前に「恋」が付くその他の駅
関連サイトの最新記事