桜の模様の駅舎♪三陸の復興の願いが込められています

三陸鉄道・リアス線の盛−釜石間のほぼ中間点に、吉浜(よしはま)駅はあります。

ー岩手県・リアス線ー(Iwate Pref ・ Rias Line)

昭和48年7月、盛駅から建設が進められていた国鉄盛線の終着駅として開業。当初は簡素な待合室があるだけの無人駅でした。

その後は、国鉄再建法により釜石への延伸工事は中断されましたが、第3セクターの三陸鉄道が設立され工事を再開、昭和59年4月に釜石駅まで開通し、三陸鉄道・南リアス線の所属となりました。

そして、現在の駅舎である「きっぴんセンター」が建てられました。大船渡市役所吉浜出張所を兼ねています。
「きっぴん」とは「吉浜(きっぴん)あわび」のことで、この地区で獲れるあわびは国内最高級品だそうですよ。
さて、そんな吉浜駅の駅舎ですが、壁に桜の花びらが描かれニッコリと微笑んでいます。どうしてこんなデザインになったのでしょう?

平成23年3月に東日本大震災が発生し、駅舎は無事だったものの、鉄道の運行は休止されてしまいました。
約2年後の平成25年4月にようやく復旧しましたが、それに合わせて「キットカット」のネスレ日本の協賛による「キット、ずっとプロジェクト」によりそれまで白い無地の壁だった駅舎に桜の花が描かれたんです。
「キット、ずっとプロジェクト」とは平成24年から始まった、震災で被災した三陸鉄道をはじめ沿線を応援するプロジェクトです。オリジナルのキットカットを販売し、その売り上げの一部を寄付するなどしています。

この駅舎を見ることで東日本大震災を思い出し、これからも三陸地方を応援していきたいですね。