駅名が2つある!?観光客も訪れるそのワケは?

三陸鉄道の北部にあり、、小さな漁港を見下ろす駅、それが堀内(ほりない)駅です。

ー岩手県・リアス線ー(Iwate Pref ・ Rias Line)

昭和50年7月に国鉄久慈線の駅として開業し、昭和59年4月に三陸鉄道に転換しています。
国鉄時代から駅舎はなく、片面ホームと待合室のみの無人駅で、別棟でトイレが設けられています。

海岸に近いですが、かなり高い斜面に設けられているため、駅自体は東日本大震災の津波の被害はありませんでした。
駅のホームから太平洋が見渡せる、線内でもっとも眺めの良い駅なんです。
さて、こんな小さな駅なのですが、ホームには駅名標が2つ立っています。1つはいうまでもなく「堀内」なのですが、もう1つには「袖が浜」と書いてあります。これはいったいどういうことなのでしょうか?

平成25年にNHKで放送された連続テレビ小説の「あまちゃん」。北三陸を舞台にしたドラマで大ヒットとなりました。その作中で、主役のアキが利用していた「袖が浜駅」として登場したのが、この「堀内駅」だったんです。そう、この「袖が浜」の駅名標はドラマを記念して設置されたものなんです。いまでも時おり「あまちゃん」のファンが訪れ、この駅名標の前で記念写真を撮っているそうですよ。
ちなみに、作中に出てくる袖が浜の海岸はここではなく、約15キロ離れている久慈の小袖海岸なのでお間違えなく。

「あまちゃん」ではほかにも三陸鉄道のあちこちでロケが行われています。鉄道を使って「あまちゃん」のロケ地めぐりをするのも楽しいのではないでしょうか。