山陽本線の兵庫駅から分岐するわずか1駅の支線、通称「和田岬線」の終点が和田岬(わだみさき)駅です。
ー兵庫県・JR山陽本線ー(Hyogo Pref・JR Sanyo Main Line)
兵庫駅から和田岬駅までは2.7キロ、片道5分の距離を列車は往復しています。兵庫駅では和田岬線用の専用改札とホームがあり、JRでありながらまるで違う会社の路線のようです。
この和田岬駅、以前は立派な駅舎があったのですが、平成21年8月に解体されてしまい、現在は、雨よけにもならないような小さな上屋があるだけです。
旧駅舎
新駅舎
旧駅舎の跡地にできたコンビニの壁には、駅の歴史を記したプレートがあり、かつての和田岬駅をしのぶことができます。
さて、この駅の変わったところ、それは朝と夜しか列車が走らないということ。平成31年10月現在、平日で1日17往復の列車が走っていますが、日中の10時台から16時台までは列車が1本も走らないんです。土曜日には12往復、休日に至ってはなんと2往復しかありません。
なぜこんなことになっているかというと、この路線が駅前の大手企業への通勤客輸送に特化しているからです。周辺には住宅も多いのに、これでは駅付近に住んでいる人は不便なのでは、と思ってしまいますね。
でもご心配なく。駅前には神戸市営地下鉄の和田岬駅があるんです。三宮と新長田を結び、日中でも10分おきに列車が走っていますよ。
この地下鉄が開業したのは平成13年7月。当時、引き換えにJRの和田岬駅が廃止になるのではとうわさされましたが、そんな心配をよそに現在まで存続しています。
わずか1駅とはいえ、通勤者にとってはなくてはならない路線なんですね。
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