日本のぶどう栽培発祥の地で、いくつものワイナリーがある甲州市勝沼地区にあるのが、勝沼ぶどう郷(かつぬまぶどうきょう)駅です。
ー山梨県・JR中央本線ー(Yamanashi Pref・JR Chuo Main Line)
大正2年4月に「勝沼」として開業。スイッチバックの駅でしたが、昭和43年8月にホームを現在の場所に移転し、スイッチバックは廃止されました。
駅舎は昭和55年10月改築。平成5年4月に現在の駅名に改称しています。
そんな勝沼ぶどう郷駅には、おもしろいものがいろいろあります。
まず、駅舎にはワインの直売所があります。2階は展望室になっていて、ぶどう畑のひろがるさわやかな景色を眺めることができます。ホームからは111キロポストがあるのが見え、鉄道ファンの興味をひきます。
そして、駅前を北に進んだ甚六桜公園にはスイッチバック時代の旧勝沼駅ホーム跡があります。春には桜が咲き誇り、ホーム上にはベンチもあるのでここでお弁当でも食べると最高ですね。
いっぽう、駅前を南に進むと、かつて中央本線で活躍したEF64電気機関車が置かれています。
さらに進み階段を上ると、廃止されたレールとトンネルが見えてきます。
これが「大日影トンネル」で、明治36年に開通し平成9年まで使用されました。平成17年に勝沼町に無償譲渡され、平成19年8月に遊歩道化されてトンネル内を歩くことができるようになりました。しかしその後、老朽化で危険と判断されたため、残念ながら現在は閉鎖されています。トンネルの手前には大日影トンネルや中央本線の歴史についてのバネルが展示されていますよ。
このようにいろいろと楽しめる駅なんです。時間を多めにとっての訪問をお勧めします。
関連記事
■ぶどうをプッシュしてるその他の駅
関連サイトの最新記事