全国に「海にもっとも近い」と名乗る駅はいくつかありますが、この北舟岡(きたふなおか)駅もそれらに負けず劣らず海に近い駅です。
ー北海道・JR室蘭本線ー(Hokkaido Pref・JR Muroran Main Line)
国鉄時代は仮乗降場だったため、全国版の時刻表には載っていませんでしたが、昭和62年4月の国鉄民営化時に正駅に格上げされ、全国版の時刻表にも載るようになりました。もと仮乗降場とはいえ、伊達市街の住宅地にあり、利用客は比較的多いです。
もともとが無人駅のため駅舎は無いのですが、以前は駅前に天井の高い大きめの待合室がありました。
旧待合室
しかし駅前の道路整備のため、平成29年にこの古い待合室は解体されてしまいました。平成31年3月に工事が完了し、現在は駅前の高台に新しい待合室が完成しています。
ホームは対向式。海側のホームはかなり海岸に近く、反対側のホームから見るとまるで海に浮かんでいるようです。
そしてこの駅が他の「海に近い駅」とひと味違うのは、やはり跨線橋からの眺めでしょう。
なだらかな海岸線の内浦湾から、山側に目を移すとそこにはこんもりとした山容の有珠山が見えるんです。
列車の来ない時間帯には人もおらず、この眺望をひとりで堪能できます。また、夕日が海を赤く染める情景はとくに美しく、そのためだけに駅を訪れる人もいるほどなんです。
北舟岡駅は数ある「海に近い駅」のなかでも景色の良さという点で上位に入ることは間違いないでしょう。
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