紀元前660年、初代天皇である神武天皇が即位したことから、橿原神宮は日本建国の地とされています。その橿原神宮の名を冠した駅が、橿原神宮前(かしはらじんぐうまえ)駅です。
ー奈良県・近畿日本鉄道ー(Nara Pref・Kintetsu Railway)
近畿日本鉄道の南大阪線・吉野線・橿原線が交わり、駅構内に飲食店・コンビニ・薬局などがあり、大阪阿部野橋や京都へ列車1本で行くことができる利便性の高い駅です。
線路はY字型に配置されていて、西口・東口・中央口と3つも駅舎があり、しかもそれぞれがとてもしゃれたデザインなんです。
西口
東口
なかでも中央口駅舎は特に美しく、特徴である急角度の大屋根の迫力に圧倒されます。これは奈良の古い民家に見られる建築様式の大和棟がモチーフになっているんです。駅舎内コンコースも天井が高く広々として、淡い照明が厳かな気分にさせてくれます。
中央口
駅舎内コンコース
直線で構成されたシャープなデザインは近代的なものに見えますが、建築されたのはなんと戦前の昭和15年。初代新歌舞伎座を設計したことで知られる村野藤吾氏の設計で、橿原神宮の神武天皇即位紀元2600年に合わせて建築されました。
このすばらしい駅舎は、第1回近畿の駅百選に選定されています。
ちなみに西口・東口の駅舎は中央口の駅舎を参考に造られたらしいです。
なお、肝心の橿原神宮は、中央口から正面の通りを約500メートル進んだところにありますよ。
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