そんな安直でいいの? 駅名の由来にビックリ!

北陸新幹線または、しなの鉄道の上田駅で、上田電鉄別所線に乗り換えて5駅目で寺下(てらした)駅に到着します。

ー長野県・上田電鉄別所線ー(Nagano Pref・Uedadentetsu Bessho Line)

駅に降りて目に飛び込むのは、ゆるやかな傾斜の土地にひろがる住宅と田畑が入り混じったのどかな風景。でも実際には少し離れれば大きなショッピングセンターがある、そんな場所に駅はあります。
開業は大正10年6月。現在は片面ホーム上に簡素な待合室があるだけの無人駅です。

この駅、一見、何の変哲もない普通のローカル駅で、べつにおもしろそうなところはないように見えますね。
それもそのはず、この駅のおもしろいところは目に見える造りとかではなく「駅名」なんです。

駅の背後に立派なお寺がありますね。そして、この駅の駅名は「寺下」。そう、この駅はお寺の下にあるからという冗談みたいな理由で「寺下」と名付けられたんです。
大事な駅名をそんなつけ方をしていいのか、と突っ込みたくなりますが、意外と覚えやすくてアリなのかも知れません。

ちなみに所在地名は「長野県上田市神畑字寺下」ですが、この駅ができてから地名も「寺下」と呼ばれるようになったそうですよ。
さて、駅名の由来となった背後のお寺ですが、「超誓寺」といい、永禄11年建立。阿弥陀如来を本尊としています。お寺のそばにはソメイヨシノとしだれ桜が植えられていて、春に開花した時には夜にライトアップされ、たいへん美しいそうですよ。