福岡市の中心、西鉄福岡(天神)駅から西日本鉄道天神大牟田線に乗り、普通列車で約30分、特急列車との乗り継ぎで約20分で、紫(むらさき)駅に到着します。
「紫駅」だけに駅名の色が紫色なんです。さらに駅名標の色がこれまた紫色!住宅街の中のなにげない駅でも、こうやって特徴を持たせるととても楽しくなりますね。
ー福岡県・西日本鉄道ー(Fukuoka Pref・Nishi-Nippon Railroad)
平成22年3月に開業した新しい駅で、筑紫野市の代表駅で特急列車も停まるJR二日市駅からの距離が350メートルと近いので、JRから紫駅へ乗り継ぐこともできるようになりました。紫駅から1駅北の西鉄二日市駅からは太宰府線に乗り換えることができるので、JRから太宰府天満宮へ参拝するルートのひとつとして紫駅の役割は大きいんですよ。
「紫」とはおもしろい駅名ですが、これは地名からつけられたものです。云い伝えによると、外国から持ち帰った紫草を初めてこの地に植えたということが地名の由来だそうです。そして、紫草の根を使って染められた色を「紫」というようになったそうです。
「万葉集」にも記されている紫草はかつては日本各地に自生していましたが、現在では数が減り、絶滅危惧種に指定されています。
さて、紫駅についてですが、周辺は閑静な住宅街。ホームは対向式で、上下線それぞれに駅舎があります。跨線橋がないので、いちど改札をくぐると反対側のホームに行くことができなくなるので乗る方向を間違えないよう注意が必要です。
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