眼下にひろがる瀬戸内海! ロケーションの良さは全国屈指

愛媛県の県庁所在地、松山駅から西に向かい、伊予市駅を過ぎて予讃線の旧線と呼ばれる区間に入ると、やがて列車は海岸沿いを走ります。そして松山駅から約1時間で下灘(しもなだ)駅に到着します。

ー愛媛県・JR予讃線ー(Ehime Pref・JR Yosan Line)

ホームに降り立ち列車が去ってしまうと目の前には瀬戸内海がひろがります。駅は海面よりやや高い場所にあるので余計なものが視界に入らず、その風景は格別です。
「青春18きっぷ」のポスターに3度も採用されたり、テレビドラマのロケ地にもなったということが、駅のロケーションの良さを物語っていますね。

「日本一海に近い駅」といわれることもありますが、実際には線路よりも海岸寄りに国道が通っているので「日本一」とはいえません。ただ、この国道が造られる前はホームの下は波打ち際だったそうで、その当時だと「日本一海に近い駅」といっても過言ではなかったのかもしれません。

駅舎は昭和10年6月開業時のものを改修したもの。もともと島式ホームでしたが、現在は駅舎とホームの間が埋められ片面ホームとなっています。海をバックに写真が撮れるよう、駅名標には線路の反対側にも駅名が書かれています。

現在ではその景色の良さが全国的に知られ、写真を撮りにこの駅に訪れる人が増えています。とくに夕日が素晴らしく、それを見るための臨時列車も運行されるほどです。
駅前の道路は狭く駐車場はないので、この駅にはぜひ列車で訪れてください。