周りは見渡す限りあざやかな緑色。絵笛(えふえ)駅はそんな風景のなかにポツンとある駅です。主に海岸沿いを走る日高本線ですが、この駅は海岸から離れた内陸にあります。
ー北海道・JR日高本線ー(Hokkaido Pref・JR Hidaka Main Line)
現在、日高本線は、平成27年1月に発生した高波により路盤流失などの被害が発生し、絵笛駅を含む鵡川駅ー様似駅間が不通になっています。代行バスの絵笛停留所は海岸沿いの国道上にあり、そこから駅までは約2キロもの距離があります。
絵笛駅の開業は昭和33年7月。片面ホームとレンガ造りの簡素な待合室があるだけの開業時からの無人駅です。
駅の周りは田んぼや畑ではなく、牧場なんです。たしかによく見ると馬がいてのんびりと草を食んでいます。
駅のある浦河町は「優駿のふるさと」と呼ばれ、サラブレッドの育成で約100年の歴史を持っているんです。町のマンホールにも馬と牧場が描かれていますよ。町内には約200の牧場があり、全国の競走馬の約80パーセントを生産しているというからオドロキですね。
全国で活躍したサラブレッドが引退して、この地で余生を過ごしている場合も多く、競馬ファンもよく訪れるそうですよ。
さて、「えふえ」という澄んだ美しい響きの駅名の由来ですが、アイヌ語の「エ・プイ」からきていて「フキノトウの蕾のような盛り上がった小山」という意味だそうです。ちなみに、地名のほうは「えぶえ」と読み、地元の方もそう呼んでいるんですよ。
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