養老伝説の発祥地♪駅のまわりはひょうたんだらけ

昔々、老父と暮らす若者が、山で酒が湧き出る泉を見つけ、腰に下げたひょうたんに入れて持ち帰り酒好きの父に飲ませた。それが元正天皇の耳に入り「老父を養った」ことからその泉を「養老の瀧」と名付けた、という養老伝説。
その養老伝説の発祥の地にある駅が、養老(ようろう)駅です。

ー岐阜県・養老鉄道ー(Gifu Pref・Yoro Railway)

大正2年7月開業。駅舎は大正8年に改築されたもので、瓦屋根でありながら飾りのついたドーマ窓があるという和洋折衷。広い待合室やきっぷうりば・改札も昔ながらで懐かしい気持ちにさせてくれます。駅舎内にはコインロッカーがあり、駅前には土産物屋があるなど観光地の駅の雰囲気も持っています。

そして、その駅前には、孝子源丞内の石像があります。酒の湧く泉を見つけ、ひょうたんに入れて持ち帰ったという人物です。このように、養老伝説はひょうたんと関わりが深いんです。

そのことを証明するように、入口に掲げられている駅名の看板をよく見てみると、なんとこれ、ひょうたんを組み合わせて文字が描かれているんです。

ほかにも駅前には大きなひょうたんのオブジェ、駅舎内にもひょうたんが展示され、改札前にはいくつものひょうたんがぶら下がっています。
そしてホームの駅名標もひょうたんなんですよ(記事冒頭の画像)。

日本の滝百選および名水百選に選ばれている養老の滝は駅から約4キロ。
詳しい養老伝説については孝子源丞内像のそばに説明板がありますので、ぜひその目で確認してください。