列車に乗ってぼんやりと景色を眺めていると、突然目に飛び込んでくる青い機体の航空機。なんだろうと思ってつい下車したくなる、そんな駅が鹿妻(かづま)駅です。
ー宮城県・JR仙石線ー(Miyagi Pref・JR Senseki Line)
開業は昭和4年6月。現在は簡素な駅舎と片面ホームがあるだけの無人駅です。
さて、この駅前にある機体は、航空自衛隊のT-2型という国産初の超音速高等練習機です。すぐそばにそのことを記した説明板もありますよ。
なぜこんなものがここにあるのかというと、近くに航空自衛隊松島基地があるからなんです。基地の最寄り駅は隣の矢本駅なのですが、滑走路は鹿妻駅のほうが近いんです。
松島基地といえば、アクロバット飛行で有名なブルーインパルスが所属していることで知られています。昭和35年8月に誕生し、昭和39年10月の東京オリンピックの開会式で空に五輪の輪を描いたことで全国に知られることになりました。
鹿妻駅前のT-2高等練習機は、平成7年12月までブルーインパルスで使用された後、東松島市へ寄贈されたものです。実際に大空を飛んでいた機体を間近で見れるということで訪れる航空ファンも多いんですよ。
ブルーインパルスは、ほぼ月2回のペースで全国でショーを行っていますが、毎年8月は地元松島基地でのアクロバット飛行が行われます。その人気は、列車も道路も大混雑するほどなんですよ。
松島基地は事前に申し込めば無料で見学もできます。機会があればいかがでしょうか。
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