ギャップ萌え! 無機質な空間に癒しのネコたち

工業地帯を走る通勤路線である鶴見線の終点が扇町(おうぎまち)駅です。

ー神奈川県・JR鶴見線ー(Kanagawa Pref・JR Tsurumi Line)

昭和3年8月に鶴見臨港鉄道の貨物駅として開業し、昭和5年10月に旅客営業が開始されています。

一般の乗客はここが終点ですが、線路は貨物線としてこの先へさらに伸び、いくつにも分岐して各工場内へ引き込まれています。
さて、列車が到着してホームに降り立ち出口に向かうと、2階建ての立派な駅舎が目に入ります。でもこれは貨物用の駅舎なんです。改札もきっぷうりばもありませんし、一般客は立ち入ることはできません。

旅客用の駅舎は、貨物用の駅舎の隣にちょこんとある、簡素なブロック積みの建物です。昭和48年3月に改築されたもので、券売機はありますが窓口のない無人仕様です。この駅が貨物が主体の駅だということが分かりますね。周辺も工場ばかりで実に殺風景で、工場関係者でない者は居づらい雰囲気です。
でもこんな駅に、癒しを求めてやってくる人もいるんです。

実は、駅には多くのネコが住み着き、列車が到着すると下車客を出迎えてくれるんです。工場ばかりの無機質な空間に癒しのネコたち。このギャップがたまりません。高そうなカメラを持って何枚もネコの写真を撮っている人もよく見かけますよ。

ネコたちは人を恐れることもなく近づいても逃げないので、ネコ好きにはたまりません。癒しを求めている方はぜひお越しください。