島根県の山奥にある全国でも珍しい三段式スイッチバックがある駅、それが出雲坂根(いずもさかね)駅です。
ー島根県・JR木次線ー(Shimane Pref・JR Kisuki Line)
駅舎は平成22年4月に改築された合築駅舎「奥出雲延命水の館」。地元産の木材を用いて建築されており、集会所が併設されています。となりの三井野原駅までの6.4キロで161メートルもの高低差をスイッチバックで昇り降りし、開業以来から鉄道の名所として有名です。
ホームからは奥出雲おろちループの一部である赤い「三井野原大橋」が見えます。
奥出雲おろちループは平成4年4月に開通し、それまで細く曲がりくねったうえに災害で不通になることが多かった旧道に代わってできた国道で、車の通行がとても快適になりました。
さて、出雲坂根駅にはもうひとつの名物「延命の水」があります。飲めば長生きできる長寿の霊水といわれ、ホームの端にある源泉にはタヌキの置き物とひしゃくが置いてあります。
列車はこの駅で進行方向が変わるのでどの列車も3分以上の停車時間があり、この間に「延命の水」を飲みに行くことができますよ。
奥出雲おろちループが開通したことにより、車で「延命の水」を汲みにくる人が増え、駅が混雑するようになってしまいました。そこで、平成21年8月に駅から約800メートルのところに、車で直付けできる新しい水汲み場が設置されたんです。そこには、舞茸をはじめとする奥出雲の特産品の直売所が併設されているので、いまでは人気のスポットになっているんですよ。
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