長野県の南部を代表する都市・飯田市。その中心である飯田駅の1つ南にある駅が切石(きりいし)駅です。
ー長野県・JR飯田線ー(Nagano Pref・JR Iida Line)
開業は大正15年12月。駅舎はなく、片面ホームの上に待合室があるだけの駅で、駅前広場もありません。ホームの中央付近に階段があり、そこが駅の出入口になっています。
この駅の特徴、それは急カーブの途中にあるということです。半径160メートルというカーブは駅のカーブとしては飯田線内で最も急なんですよ。
急カーブの駅で何が問題になるのかといえば、それはホームと列車のドアとの隙間が大きく空くということ。
そのため、ホームには「乗り降りは車両の両端からするように」との注意書きがありますし、列車が駅に到着する前には「なるべく車両前後のドアからの乗降するように」との車内放送があります。
実際に列車がホームに停まると、車両の真ん中のドアとホームとの間はかなりの隙間が空き、大人でもここから乗り降りするのは怖く思うほどです。素直に車両の端のドアから乗り降りすることをオススメします。
さて「切石」とは意味深な駅名ですね。その由来としてこの地には「切石伝説」というものがあります。源義経と弁慶が源頼朝の兵に追われ東北に逃げている途中、この地で大きな石に道をさえぎられ、弁慶が薙刀で切ろうとしたものの切ることができず、それを見た義経が太刀で切りつけると石は見事に一刀両断にされた、というものです。駅の近くに真ん中から2つに割れた大きな石があり、これが伝説の切石だそうですよ。
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