片上鉄道があった駅 地下道はどうなった?

吉井川の水運で古くから栄えてきた和気町の中心にある駅、それが和気(わけ)駅です。

ー岡山県・JR山陽本線ー(Okayama Pref・JR Sanyo Main Line)

明治24年3月開業、駅舎は昭和37年8月改築。新幹線の開業前は急行列車も停まった主要駅なので待合スペースは広いです。

駅前ロータリーは平成25年4月に完成しました。

現在のホームは2面3線。以前はもう1本島式ホームがあり片上鉄道が乗り入れていましたが、平成3年7月に廃止されかつてのホームがあったところはJRの訓練施設や駐輪場になっています。片上鉄道が走っていた当時は各ホーム間の連絡に跨線橋と地下道がありました。そのうち片上鉄道のホームへは地下道で連絡していたのですが、現在は跨線橋しかありません。地下道はどうなったのでしょうか。
駅前の岡山方に駅裏に行くための地下自由通路がありますが、実はこれこそがかつて片上鉄道のホームへ行くための地下道だったんです。

自由通路としてきれいに改修されて当時の面影は薄くなっていますが、突き当りの壁にレールのモニュメントが飾られ、これが鉄道施設であったことをアピールしています。そんな過去を想うとちょっと感慨深いですね。

片上鉄道は廃止されてしまいましたが、廃線跡はほぼ全線にわたってサイクリングロードとして整備され、駅舎やレールが保存されているところもあります。

駅前の和気町観光協会のレンタサイクルを利用して、廃線跡のサイクリングなどいかがでしょうか。