駅舎内に古代ローマ風の円形劇場がある駅

鳴子・東鳴子・川渡・中山平・鬼首の各温泉から成る鳴子温泉郷は、400本近い源泉から9種類もの泉質の豊富な温泉が湧き、その泉質や効能の良さから全国屈指の名湯として古くから知られています。
その鳴子温泉郷のうち「こけしの町」としても知られている旧鳴子町にある駅が、鳴子温泉(なるこおんせん)駅です。

ー宮城県・JR陸羽東線ー(Miyagi Pref・JR Rikuuto Line Line)

大正4年の開業以来、駅名は「鳴子(なるご)」でしたが、平成9年3月に町の名前に合わせて「鳴子(なるこ)温泉」に改称されました。
駅舎は平成3年12月に改築されたコンクリート造りで、駅施設のほか観光案内所が併設されています。

そしてこの駅の最大の特徴、それはなんと、駅舎内に劇場があるんです。

「ギャラリーシアター」と名付けられたこの円形劇場は、古代ローマの野外劇場を模したというイタリアのオリンピコ劇場を参考にデザインされています。駅が町の玄関口として観光客や町民の交流の場となるよう考えられたそうで、劇場の中心に置かれた大型のスクリーンからは町の情報を発信し、ミニコンサートやギャラリーとしても利用できるよう設計されています。
イベントがないときでも、列車の待合スペースとしてもいつでも利用できるんですよ。

駅から徒歩圏内にいくつもの温泉旅館やホテルがあり、公衆浴場もあるので立ち寄り湯もできます。駅舎前には足湯もあるので、短い時間でも温泉気分が味わえますよ。