日本を代表する焼き物といえば有田焼と伊万里焼ですね。その伊万里焼の産地であり伊万里市の代表駅が伊万里(いまり)駅です。
ー佐賀県・JR筑肥線ー(Saga Pref・JR Chikuhi Line)
実際には、有田町周辺で焼かれた磁器を「有田焼」といい、それを伊万里の港から海外に輸出していたことから「伊万里焼」と呼ぶようになったということで「有田焼」と「伊万里焼」は本来は同じものだそうです。
さて、伊万里駅ですが、大きな道路を挟んで、東にJR、西に松浦鉄道と2つの駅舎に分かれています。
松浦鉄道はもと国鉄の松浦線で、平成14年に現在の駅舎が完成する前は駅舎は1つでした。現在の2つの駅舎の間の道路には、かつて国鉄時代の駅舎が建っていたんです。
国鉄時代の駅舎
当時は筑肥線から松浦線へ直通する列車もあったのですが、駅舎が分断されたため両線を列車が直通することは不可能になってしまいました。でも、駅の南北の分断が解消されることになり、市の発展のためには仕方がなかったのかも知れません。
こうして完成した2つの駅ビルは、白壁土蔵風で伊万里焼きの町らしく窯の煙突をイメージしたそうです。
松浦鉄道側の西駅ビルには1階に駅施設と飲食店があり、2階の伊万里・鍋島ギャラリーでは貴重な古伊万里や鍋島焼が展示されています。いっぽう、JR側の東駅ビルには伊萬里百貨店があり、地元の製品やコーヒー・ジェラートなどの販売が行われています。
そして、JRのホームには陶製の駅名標があります。全国的に珍しく伊万里ならではものなのでこれは要チェックですよ。
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