四国の徳島県にある、高徳線と鳴門線の分岐駅。それが池谷(いけのたに)駅です。
ー徳島県・JR高徳線ー(Tokushima Pref・Kotoku Line)
駅舎は壁と屋根がきれいにリニューアルされたJR四国ではよく見るタイプのもの。
駅を出ると、右を向いても線路、左を向いても線路。そう、この駅舎は高徳線と鳴門線に挟まれた場所に建っているんです。
2つの路線の間に建っている駅舎というのは全国にいくつかありますが、その多くはシンプルな造りです。それに引き換え、この池谷駅は、高徳線・鳴門線ともに列車の行き違いが可能な島式ホームで、JRの地方の駅としては規模が大きい方です。
池谷駅以北については、大正5年7月に現在の鳴門線となる区間が先に開業し、大正12年2月に現在の高徳線となる区間が開業して分岐駅となっていますが、駅のある場所が徳島平野の北端にあたり、北側に山が迫っているため地形の制約でこんな線路配置になったわけです。
それぞれのホームが島式ホームなので、各ホームに行くには跨線橋を使わねばなりませんが、おかげで高い位置から構内を見渡すことができるんです。
単線が4本に分かれる配線はとてもおもしろいと鉄道ファンには好評なんですよ。
あと、忘れてならないのが線路に挟まれたスペースを利用した庭園です。
この地には段四郎という総領狸が住んでいたのですが、駅ができて住家を奪われたため怒ってたびたび祟りを起こしたそうです。そこで段四郎狸を祀るためにこの庭園を造ったそうですよ。
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