ホームに観音様がいる駅 手を合わせるとご利益が?

長野県の松本市と長野市を結ぶJR篠ノ井線のほぼ中間点にある、東筑摩郡麻績村の役場最寄り駅が、聖高原(ひじりこうげん)駅です。

ー長野県・JR篠ノ井線ー(Nagano Pref・JR Shinonoi Line)

明治33年11月に「麻績(おみ)」として開業しましたが、聖山や聖湖の観光開発にともない昭和51年4月に「聖高原」に改称しました。

村内には公園、キャンプ場、スキー場、博物館、観光ホテルなど、いくつものレジャースポットがあります。
駅舎は、昭和7年3月築で、平成25年9月にリニューアルされました。
1日にわずかですが、特急列車も停車します。

そんな聖高原駅のホームに目をやると、なにやらお堂らしきものが建っているのが目に入ります。いったい何なのでしょうか?

その正体は、長野鉄道管理局が国鉄時代に展開した「一駅一名物」の一環として昭和62年3月に建立した観音堂で、聖観世音菩薩像が安置されているんです。

全国に霊場めぐりがあるように、長野県にも「信濃三十三番観音札所めぐり」というものがあるのですが、第一番札所の仏眼山法善寺と第二番札所の楊柳山宗善寺が麻績村にあるということから、麻績村の活性化と発展を祈願して村民の寄付により建てられたそうです。

聖観世音菩薩は、厄除けや願い事を叶える力があるそうです。この駅に来たときや通り過ぎるときは、観音堂に手を合わせるとご利益にあずかれるかもしれませんよ。