とんがりお屋根がたくさん並んでる〜なんだろう?

この建物、円錐状のキノコのようなとんがり屋根の建物がいくつも並んでいてかわいいですね。これ、磐城塙(いわきはなわ)駅の駅舎なんです。

ー福島県・JR水郡線ー(Fukushima Pref.・JR Suigun Line)

「塙町コミュニティプラザ」という名称で平成5年10月に改築されました。駅施設のほか、塙町立図書館、軽食店、売店、画廊、展示ホールといくつもの施設が一体となっています。建物のまん中あたりに駅の待合室と改札があります。

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施設内の画廊「はなわ漫画廊」には漫画家・富永一朗氏の描いた原画が数多く展示されています。塙町に寄贈した理由は、講演で訪れたときに町の素朴な風景と人の心の純粋さが印象的だったからだとか。

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ところで、この駅舎の形は何をイメージしたものなのでしょうか?
駅のある塙町は周囲を森林に囲まれ「木の町はなわ」といわれています。駅および駅前周辺地区を整備するにあたり、町の主要産業である林業の振興のため、近隣の山々の「森林」をモチーフに現在の駅舎が建設されたということです。
駅舎の中は、屋根の骨組みが大木の枝のように見えます。明かり取りから差し込む光を浴びていると、まるで森や林の木陰にいるようで、心が安らぎます。東北建築賞・福島県建築文化賞正賞・通産省のグッドデザイン賞・ヨーロッパのブルネル賞など、この駅舎が数々の賞に輝いているのもうなづけますね。