JR勝田駅から、ひたちなか海浜鉄道に乗って約30分、終点の阿字ケ浦(あじがうら)駅に到着します。
味のある木造駅舎は昭和3年7月の開業当時のもの。現在は無人駅になっていますが、近くに海水浴場があることから、夏の海水浴シーズンには那珂湊駅から駅員が派遣されます。その海水浴場は、駅から約400メートル。砂浜が美しいことからかつては「東洋のナポリ」と呼ばれていたそうです。
ー茨城県・ひたちなか海浜鉄道ー(Ibaragi Pref.・Hitachinaka Seaside Railway)
また、過去には臨時の海水浴列車「あじがうら号」が上野駅からこの駅まで乗り入れていたこともあります。現在、ホームは3両分しか使われていませんが、長さが7両分あるのはその名残なんです。
さて、この駅には名物があるんです。
それは駅名標。駅のホームに立っていて、その駅と両隣の駅名が書かれている看板のことです。
その駅名標に書かれている文字が、なんともアーティスティック。阿字ケ浦駅は海に近いことから、貝・あんこう・釣り針・海藻がデザインされているんです。
現在は、駅の近くに温泉があることを考慮して、デザインが少し変更されて「貝」が「温泉」になっています。
この見ているだけで楽しくなるアートな駅名標は、ひたちなか海浜鉄道の各駅にあります。1日フリー切符を使って全駅の駅名標をコンプリートする旅なんていかがでしょうか。
関連記事
■無人駅になっちゃったその他の駅
関連サイトの最新記事