九州最高峰の中岳を含む九重(くじゅう)連山を擁する高原の町、九重(ここのえ)町にある駅が、この豊後中村(ぶんごなかむら)駅です。
駅舎は平成22年5月改築された新しいものなのですが、実はとても珍しい駅舎なんです。どこが珍しいのかわかりますか?
ー大分県・JR久大本線ー(Oita Pref.・JR Kyudai Mail Line)
それは屋根。JRでは唯一の茅葺き屋根の駅舎なんです。私鉄を含めても、昭和62年12月改築の会津鉄道・湯野上温泉駅に次ぎ全国で2例目という珍しさ。九重町は「日本一の田舎づくり」を目指していることから、田舎の風景にマッチするこのようなものにしたそうです。
駅舎は「豊後中村活性化交流センター」との合築で、地元の集会やイベントなどに使われています。
平成23年4月には駅舎内に食堂がオープン。地元の食材を使った夢丼定食や、郷土料理のにわとり汁など、趣向を凝らした料理をリーズナブルな料金で食べることができたのですが、残念ながら平成23年に閉店してしまいました。現在は九重町観光協会になっています。
この駅は、九重連山の登山口であるほか、日本一の大吊橋「九重 夢大吊橋」、日本一の打たせ湯のある「筋湯温泉」など観光の玄関口でもあるんです。いずれも駅前からバスかタクシーでどうぞ。
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