新潟県との県境に近く険しい山々に囲まれている駅、それが土合(どあい)駅です。谷川岳の登山口の駅だけあって駅舎は三角形の山小屋風。谷川岳ロープウェイののりばは徒歩約20分のところにあります。
ー群馬県・JR上越線ー(Gunma Pref.・JR Joetsu Line)
さて、この駅は「日本一のモグラ駅」と呼ばれているんです。なぜそんな名前で呼ばれているのかというと、下りホームが地下深くにあるからなんです。
上りホームは普通に地上にあるのですが、下りホームは新清水トンネルの中にあって、地上の改札とは462+24段もの階段で結ばれています。これを移動するにはかなりの時間が必要で、時刻表にも「土合駅は改札口から下りホームまで約10分かかります」と注意書きがあるほど。
なぜこんなことになっているのでしょうか?
土合駅のある上越線は、上越新幹線が開業するまでは、東京と新潟を結ぶ大動脈でした。まだ単線だったころ、線路を複線にして輸送力を増強するために、新清水トンネルが建設されたのです。昭和42年9月に開通したトンネルを下り線とし、同時にトンネル内にホームが設置されたというわけです。
この地下ホーム、最近では登山客や鉄道ファンだけでなく一般にも知られるようになり、もの珍しさで訪れる人も多くなりました。
地下は涼しいので、夏に涼みにくる人もいますが、エスカレーターもエレベーターもないので、
階段を上ると結局汗だくになってしまうのでご注意を。
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