乗車も下車も登山気分に?!足腰鍛えられますね〜♪

ホームの背後はコンクリートの断崖絶壁、目の前は天竜川。トンネルとトンネルに挟まれて、見渡す限り民家などありません。駅の出口はいったいどこ?
そんな山奥にポツンと取り残されたようなところがあるのが田本(たもと)駅です。開業は鉄道が敷かれたと同時の昭和10年11月。

ー長野県・JR飯田線ー(Nagano Pref.・JR Iida Line)

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さて、駅の出口はというと、ホームの豊橋方に階段があって、そこを上ると、その先には人ひとりがやっと通れるようなけもの道が続いているだけ。とてもここが出口だとは思えないのですが、そこにしか進めそうな道はないので、ここが出口なのでしょう。
そのけもの道を、蜘蛛の巣や倒木を避けつつ進んでいると、まるで登山をしているように思えてきます。こうして息を切らせながら登ること約20分、ようやく田本の集落にたどり着くのです。このように田本駅は、車はおろか自転車でさえ容易に近付けない不便な場所にあるのです。

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集落には舗装された道路が隣の温田駅まで続いているので、現在では車で隣の駅まで行ったほうが早いのでしょうが、車のなかった時代には田本駅は集落にとって重要な駅だったに違いありません。
現在でも、歩いて温田駅まで行くよりは、田本駅へ行く方が近く、かろうじて駅の存在意義が保たれていますが、利用客は年々減っているので、駅がお役御免になる日もそう遠くないかもしれません。